【Snow Board】JSBA C級インストラクター認定講習会 受講してきました ~受講当日編~

スノーボード

今回はスノーボードのC級インストラクターの認定講習のレビュー、当日編です。
受講までの流れはこちらに記録していますので、ぜひご覧下さい。
講習会は2日間に渡って実施されます。
両日とも午前中から夕方までかかりますので、2日間まるまる費やす形になります。

1日目

今回私は受けたのは北海道札幌市の会場の講習会です。
年に3〜4回程度、各地域で実施されていますが
札幌市在住の私は、是が非でも札幌会場で受講したく、受付開始に身構えて速攻申し込みました。
前回の記事でも書きましたが、定員に達することも多いようなので
絶対に受けたい場合、早めの申し込みがお勧めです。

今回の会場は
札幌市教育文化会館
札幌市民にはお馴染みの施設です。
アクセスも良好でありがたかったです。



9:05~受付開始

朝の受付時刻は9:05~9:20。
受付時刻までは会場に入れませんので
会場入り口の前で待つことになります。

なお、1日目、2日目を通じて時間厳守です。
時間に余裕を持って動くようにしましょう。

受付時の注意

受付の際はJSBAの会員証と、バッジテスト1級の資格証の提示を求められました。
多くの受講生の方はWeb会員で、会員証はデジタルだと思いますので、
あらかじめ会員証と資格証のスクリーンショットを撮っておき
素早く提示できるようしておくことをお勧めします。
受付は係の方1名で行っており、受講生は数十名になりますので
会員証の提示にモタモタするとあとが使えて迷惑になります。

細かい決まり事

  • 休憩はおおざっぱに1時間に1回程度、5分程度
  • 写真、動画の撮影、録音は禁止
  • 居眠りは厳禁(受講態度次第では認定は下りないそうです)

1日目の午前中は事故対応救急法講習会

受付が終わるといよいよ講習会開始ですが
1日目の午前中は事故対応救急法講習会です。
これは一部の職業(医師など)を除き全員受講が求められます。

講習は大きく分けて2点

  • 三角巾の使い方講習
  • 心疾患救助対応

この2点を3時間程度かけて教えていただきました。

三角巾の使い方

三角巾を使った応急処置の方法を教えていただくのですが、これが超絶不器用な私にはかなり至難の技でした。。。。

周りの方はスラスラできてるのに私だけ満足に畳めないわ結べないわで、、、、

バディを組んだ方にも迷惑をかけてしまいました。(私がモタモタしてても優しく教えてくれてありがたかったです)

三角巾は全員に至急されるので事前に準備は不要です。

この1枚でいろんな処置ができるもんだなあと感心いたしました。

心疾患救助対応

続いて、心疾患救助対応の時間になります。

距骨圧迫(いわゆる心臓マッサージ)とAEDの使い方を教えていただきました。
ちゃんとした救命救助のレクチャーを受けたのははじめてだったのですが
これは子供も含めて広く知らしめないとダメだなあと、強く感じました。

AEDって街中の様々なところに設置されていますが
基礎の基礎すら学んでいない人だと、いざという時に何もできないなと思いました。
AEDってほんとによくできていて
起動さえしてしまえば使い方はAED自体が音声で指示してくれるので
難しいことはないんですが、何も知らなかったら起動するところまで辿り着けるかどうか。
それに、「やるべきことが何か」を学んでいれば
いざという時に冷静になれるんじゃないかと思うんですよね。

大声で「119番とAEDをお願いします!!!」と周りの人に援助を求めるとか
「これであってるのかな・・・?」と不安な気持ちを持っていると
思い切りよく動けないんじゃないかな、と思います。

あと、胸骨圧迫、めっちゃ疲れました。
2分3分やるともう息上がってへとへとです。
人の命を救うって大変なんだなと実感。

午後:C級インストラクター講習1日目

12時10分頃から1時間程度の休憩を挟んで、午後はいよいよイントラ講習です。

同日にやるとはいえ、午前中の講習とは別扱いなので
午後の初めにも受付が必要です。
会員証と資格証を準備しておきましょう。

思っていたよりもピリついた雰囲気

講習が始まってまず感じたのは

思ったよりずっと重たい雰囲気

ということです。講師の方はJSBAの理事の方(後で知りました)でしたが。
相当な熱意を持って講義に挑まれておりました。
この講習会は事前にテキストが自宅に送付されてきており
受講生はそのテキストを熟読して指定のワークを宿題として課されていたのですが
明らかに予習不足の受講生が多く(私もその一人です)、
先生から講義本編に入る前にキツめの注意が入る始末。

C級イントラは講義を履修すれば認定が得られる形となっていて
ペーパーテストで何点以上合格
のようなハードルがないので、ついナメてかかりがちな雰囲気なのですが


ちゃんと予習して挑まないと、辛い2日間になります。

実際、講義本編前に予習状況のチェックとして軽めのペーパーテストが科されるのですが
私は予習が甘く、全然解けませんでした。。。
私は一応の予習をこなし、ワークも一応全部やってから参加したのですが
それでも全然足りてませんでした。

このテストの結果次第で、その日に出される宿題の量が変わってきますので
やはり予習はしっかりやっておいたほうがいいです。

講義本編へ

予習状況も終わったところで、講習本編へ。
きっちりしたタイムスケジュールは特になく
ざっくり1時間くらい講習したら5分程度の休憩を入れて再開
といった流れでした。

1日目は基礎・概要の講義中心

講義はテキストのページ順に進められました

  • スノーボードの歴史
  • JSBAの歴史
  • イントラ制度、バッチテストなどについて
  • インストラクターの心得

と言った、インストラクターたるもの基本として身につけるべき知識
について教えていただきました。

C級インストラクターとして現場で業務につくとしたら
多くの場合、キッズ向けや修学旅行といった、子供を対象としたレッスンに携わることが多いそうです。
そのため、講習も子供の特性などを踏まえた立ち振る舞いといった点に
多くの時間を割いて行われました。

1日目終了

17:20頃に講義が終了。
最初に実施したペーパーテストの結果を踏まえ、各自に宿題が配られ、解散となります。

私は予習が足りなかったせいで宿題が多く
2枚の課題用紙、計4枚が課されました。

ワークもやり直した方が良さそうだし、今日は遅くまで勉強だな。。。。
と、トボトボ帰りました。私が悪いんですけどね。

2日目

朝は受付なし、前日と同じ座席に着席

朝は9:10から入室可能でした。受付はありません。
前日と同じ座席に各々着席して、講義開始を待ちます。

午前中は基本動作

2日目は技術的な講義が中心となります。
午前中は立ち方、展開の仕方、リフトの乗り降りなどの基本動作について。

イントラになろうとする方であれば
当然このあたりの動作はできるわけですが
たとえば初心者や子供に、それを言葉で説明するとなると
これがまた難しい!
実際に当てられた方は、うまく説明できず固まってました。
(自分に当たるな!と私が念じていたことは言うまでもありません)
「できる」と「教えられる」は天と地ほどの差がありますね。

このように、講義の中ではガンガンあてられます。
事前ワークや宿題でやった内容にどんどん入ってくるので
予習の出来不出来がもろに現れる部分です。

午後はターンの仕組み

1日目同様、12時過ぎから1時間程度の休みを挟んで午後の講義。
午後は木の葉やジグザグなどの初級動作に加えて
各種ターンの仕組みと動作指導における着眼点についての講義が中心になります。

たとえば一口にスライドターンといっても
テールスライド、ノーズドロップ、ムーンスライドといったように
ターンが描く線による種類の区別があり

  • それぞれどういう動作の結果そうなるのか、
  • どう言うシチュエーションで使い分けるのか
  • うまくいかない時の修正点はどこか


などを詳細にレクチャーいただきます。
先生自ら実際にスノーボードを履いて
足元を見せながら説明いただけるので、とても参考になりました。

今まで、何も知らずにターンできる気になってたんだな。。。。
と改めて自分の無知さに呆れる時間でした。

今回の講義を受けるまでは


スノーボードって感覚で身につけるものだから
本読んで勉強したってあんま意味ないんじゃね?

と思っている節があったのですが、大きな間違いでした

頭で理解しているからこそ
身体で表現できるし、人に伝えられる

ということを学べたのが、今回一番の収穫と言えそうです。

インストラクターになるまでにかかる時間・費用

これからインストラクターになろうとする人はみなさん気になるところだと思います。
2025年6月時点での時間・費用について、共有したいと思います。

時間

最低でも2年は見ておいた方がいい

これは
すでにカービングターンは一応できるスノーボーダーが
インストラクターを目指してみよう!と決めた時からを想定しています。

バッジテストは当然スキー上で行います。
つまり、基本冬しかバッジテストは受けられないんです。
私がバッジテストを受けた札幌国際スキー場では
例年1月〜4月まで、月に2〜3日程度検定日が設定されています

なので、十分な技術があれば1シーズンで2級→1級とトントン拍子に取得し
シーズンオフにイントラ講習受けて1年いないに取得
といけますが、2級はともかく1級を1回でパスできる方は
そう多くはないように思います。
最短を狙うと焦りやイライラにもつながりますので
長い目で2年程度は見ておくと、気持ちも楽になるんじゃないかと思います。

費用

もっと気になるのが費用だと思います。
資格を取るというのは、どの業界でもなかなかお金がかかる印象ですが。

スノーボードのイントラは、結構お金かかります。。。。

私の場合ですと

  • JSBA入会金・・・¥1,000
  • JSBA年会費・・・¥6,000(3年)×18,000
  • バッジテスト2級受験料・・・¥8,550×2=¥17,100
  • バッジテスト2級認定料・・・¥2,750
  • バッジテスト1級受験料・・・¥8,550×?=¥59,850(7回で計算)
  • バッジテスト1級認定料・・・¥2,750
  • インストラクター講習受講・・・¥20,900
  • 事故対応救急法講習会・・・¥4,400
  • 教程代・・・¥2,640
  • 認定料・・・¥1,7600

合計すると146,990円・・・・

一度にではないとはいえ、ずいぶん払ったな。。。という印象です。

しかもこれに練習やバッジテストでスキー場に通うための
交通費や、リフト代、食事だしも別途かかりますからね。
※スキー場によって違うかもしれませんが、札幌国際スキー場は
検定を受ける場合でも別途リフト券の用意が必要です。

また、年会費はイントラを続けるなら毎年更新が必要ですし
インストラクターの認定も3年で任期が切れますので
その前に講習を受けて資格の更新が必要ですから
その都度認定料も必要になります。

なかなか、いい商売ですね。。。

感想・まとめ

以上、2回に渡りスノーボードのインストラクター認定講習について
体験した感想を公開させていただきました。

私が今までにとってきた資格の中でも
ダントツで時間もお金もかかりました。

はっきりいって
スノーボードが大好きで、その楽しさを子供をはじめとして
たくさんの人に共有して面白さを伝えたい
そんな心持ちの方でなければ、おすすめはしません。

国内のスノーボードプレーヤーの数は年々減り続けているそうです。
ただそれでも、インバウンドで外国人のツーリストがバンバン雪目当てで日本に入ってくるので
日本の有名スキー場は外国人の方々で賑わっています。
その中では初心者の方も多くいて、レッスンをとったりしますので
スノーボードのインストラクターは需要があるお仕事です。
実際、人手不足らしいです。

私は、スノーボードをこよなく愛していますが
その大好きなスノーボードを多くの人に広めて
楽しいスノーライフを送るお手伝いができるインストラクターを目指したい。
また、リゾートでオーストラリア人や中国人の方々にスノーボードを教えるような
チャレンジもしてみたいと思います。

いずれ、インストラクターデビューをしましたら
また情報を共有したいと思っています。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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