本日2025年8月31日は待ちに待った北海道マラソン2025でした。
5月に負った後脛骨筋炎の痛みが完全に引かない中で
なんとかかんとか調整して復活を期した今回の大会について
この記事でレビューしたいと思います。
北海道マラソンってこんな大会
まずは北海道マラソンの特徴についてざっくり解説しておきますね。
まずはなんといってもマラソンシーズンの始まりをつげる
日本のランナー全体にとっての号砲のような大会
といって差し支えないでしょう。
日本のフルマラソンのシーズンは9月〜6月、猛暑が厳しい7/8月はオフシーズンになります。
そんな中、唯一行われる大きな大会が北海道マラソンなんです。
国内でも比較的涼しい北海道だからこそできることですね。
(まあ、最近は8月末の北海道、相当暑いんですけども。。。。)
参加者数は例年約2万人と都市型マラソンとしては比較的スリムな大会になると思いますが
それでもマラソンに飢えたランナー達が日本各地から終結する非常に活気ある大会で
私はとても好きな大会です。
あと、北海道マラソンだけの特徴が
記憶に新しい東京オリンピックで使われたコースに順じて設定された
レガシーコース です。
オリンピックの気分を味わいながら走ることができます。
マラソン、ランニング好きなら一度経験して損しない大会です。
2025年の大会
天候

ランナーの祭典に来たなという実感がここで湧きます。
あ、ちなみに手荷物は無料で預かってくれます。
普通なのかなーと思ってましたが
他の大会だと結構別料金多いので、良心的ですね
今年は近年稀にみる好コンディションだったと思います。
昨日まで雨が結構降ってたんで心配していたんですが、雨は全く降らず。
適度に雲がかかった空模様で、気温もスタート時点で摂氏22度と、快適でした。
途中日が照ってきた時間帯があって、多分気温も27度くらいまでは上がったような気もしますが
もうこの時期は北海道といえどもこれくらいは普通に上がります。
みなさん、あきらめましょう。自分たちが適応していくしかありません。
というわけで、今日は全く言い訳の聞かない環境でした。

今回はBブロックからのスタートで、周りにはエリート感がすごランナーのみなさんが。
スタートはウェーブ制
北海道マラソンはウェーブスタート制を採用しています。
ランナーを前半と後半に分けて、時間差でスタートします。
ネットタイムとグロスタイムの差を小さくするための試みなんでしょうかね。
私は第一ウェーブにのBブロックに配置されたので、8時30分スタート
後半の第二ウェーブは15分遅れて8時45分スタートでした。

恒例の鈴木知事の激励の言葉を聞いて
いよいよだなーと気持ちが昂ります。
コース全体を通した印象:地獄の新川ロード
北海道マラソンの特徴は「とにかくアップダウンが少ない」ことが挙げられます。
上りらしい上りがないので、アップダウンが苦手な方には走りやすいコースといえます。
ただし、日光を遮る場所が少ないので
太陽が照っている日はかなり日射が厳しいです。暑さ対策をしっかりしておかないと厳しいでしょう。
また、20キロあたりから差し掛かる新川通り(通称:地獄の新川ロード)は
一見ただの川岸を走るだけのようですが、約5.5キロの何も遮るものがない道を走ります。
新琴似から石狩手前くらいまでひたすら先の見えない道を走り続けます。
しかも、川岸だから例年風が強い強い!(今年はそうでもなかった)
「え、でも追い風なら楽に走れるんじゃないの〜」
そう思った方、甘い。
なんとこの道、往復なんです 。
5.5キロ走りきったと思ったら、同じ道を戻ってこなきゃならないんですよ。
往路が追い風だったら、そうです。風向きが変わらない限り同じ強さの向かい風を味わいます。
個人的にここが北海道マラソンの最も難しいところ、
特に初出場の方はここでだいぶやられるところだと思ってます。
新川通では風と日光を確認する
追い風だと思ったら風に乗って体力回復に努め、調子に乗って飛ばしすぎないようにする。
向かい風なら無理せずスピードダウン
どっちの場合でも新川通ではイーブンペースより少し落として
後半に備えるのが吉です。
この地獄の新川通を抜けたら、残り10キロあまり
最後の北大〜道庁赤レンガ〜大通り公園と絶景3連発がお出迎えしてくれます。
私の北海道マラソン2025
怪我からの復活を期した2025年大会
正直怪我は完全に治ったとはいえないんですが
それでも今回は出ると決め、できる限りの練習を積んで来ました。
が、足の状態を見ながらのトレーニングだったので、満足にできたとはいえず
トレーニング不足は経験で補おうという作戦で挑みました。

限界までアップで撮影したのか、だいぶエモい感じに仕上がってます。
我ながらいい表情で走ってる。
序盤飛ばし過ぎて後半早々にガス欠
経験で補うとか一丁前なことを言っておきながら
前半、「あれ?意外と調子いいんじゃね?」と調子にのり飛ばしすぎたツケが回ってきて
地獄の新川通のど真ん中あたりで見事にガス欠。

データで見ても後半早々にスタミナが空っからになっていることがわかります(笑)
私は脚をつることがほとんどありませんので、体力が尽きてもその心配はあまりないのですが
脚が止まってくるのと同時に吐き気が込み上げます。それが一番辛い!
今回も飲んだばかりのエナジージェルを戻しそうになりながらも何とか脚を一歩一歩前へ運び
給水所で多めに水を飲んで吐き気諸共流し込むという作業をひたすら繰り返していました。
救世主になったMAURTEN DRINK
もうだめだー!歩くしかないのか、、、、
そう思い始めた32キロ地点(ちょうど地獄の新川ロードが終わる地点)で
ハッと思い出して、まだ残っていたエナジージェルを探す。
あった、、、、
モルテンのエナジージェル。
また吐き気増すのは嫌だなーとも思いつつ
エネルギーがないと元も子もなかろうとのことで
口をちぎって流し込む
いや、流し込むというか結構弾力あるので、もぐもぐ食べる感じ。
そのまま意識も朦朧と5分も走った頃
「あれ、、、?なんかちょっと身体軽いかも?」と感じ
一気にペースが安定。走り切れる自信と勇気をもらいました。

一気にペースが安定しているのがわかります。
後半戦の救世主に相応しい効果でした。
モルテンは他のエナジージェルと比べてかなり高価なので
普段は手が出ないのですが、今回お守りとして一本だけ忍ばせておいたのです。
それがまさかここまで劇的な効果をもたらすとは思ってもいませんでした。

あと、レースの3日前からカフェインを抜いていて、
身体からカフェインがない状態を作っていました。
そこにこのモルテンに含まれるカフェイン100mgが一気に投入されたので
若干ハイになって、疲労が軽減されたのも大きかったと思います。
そしてシンプルに美味しいので
疲れたときのご褒美にもぴったりです(笑)
普段使いにはなかなかきついですが、いざというときの最終兵器として
ポーチに忍ばせておくのはいい手だと思います。
気になっていたランナーの方もいらっしゃると思いますのでぜひ。
カフェインが入っていないものもありますのでご安心を。

MAURTEN DRINK MIX320 CAF100 1箱(1袋83g×10袋)

MAURTEN DRINK MIX 320 1箱(1袋80g×10袋)
箱買いだと高いですが、私はXEBIOで一本1000円くらいで購入できました。
やっぱり高いですが
正直身の丈に余る高価なシューズに何万円も出して数分タイムが縮むか縮まないかに期待するよりは
これ1本購入して他のジェルと比較して数百円の差額で安全とタイム短縮を買う方が
賢いんじゃないかなーと、そこまで思わせるほど、効果てきめんでした。
結果は昨年の同大会を何とか上回る3時間18分

そんなこんなで紆余曲折ありながら
最後はなんとかゴールに傾れ込みました。
昨年の同大会の3時間21分をわずかに上回ることができました。
最低限の目標は達成できました!
北海道マラソンで復活を期していた私ですが
一応この結果は、ギリギリ復活と言っていいかな〜と考えています。
今回痛感したのは
やっぱりインターバル練習を積んでVO2MAXを上げて挑まないと
後半必ず失速するということ。
そして、インターバル練習を積むためには足が健康であることが必須条件であること。
つまりは怪我を完治させるのはいずれにせよ必要だということです。
この後はハーフマラソンがいくつか続きますが、年内にフルマラソンは予定されていないので
引き続き足の調子を上げるよう最大限の努力と研究を重ねていきたいと思います。
最後になりますが、久しぶりのマラソン。120パーセント楽しむことができました。
やっぱりマラソンは最高だ!
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

