先日の記事でDNSを迷っている旨書いておりましたが
最終的に出場を辞退いたしました。
今回はそこに至る苦悩などを記録として残したいと思います。
5月から続く慢性的な怪我
怪我をおしての洞爺湖マラソン。そしてフルの自己ベスト更新。
普通に歩けるし、目標は達成できたしで喜んでいたのも束の間。
筋肉痛がなくなっても一向に軽快しない左の足首とふくらはぎ。
歩く分には痛みはないけど、走ろうとすると一歩目から電撃が走るような痛み。
1週間休んでも、2週間休んでも
痛みは変わらず常にそこにいます。
6月に入りついに通院を決意。
整形外科の医師には「シンスプリント」と診断されました。
リハビリルームでストレッチと筋トレを教わり
毎日実践するも痛みは変わらず。
怪我の慢性化がこんなにも辛いものだとは。
進むべきか退くべきか、究極の選択
先に述べましたが、5月18日の洞爺湖マラソンの時点で
すでに怪我をしているにもかかわらず、練習でのペースがあまりにも良くできすぎたこともあり
強行出場しました。そしてなんとか自己ベスト更新、目標のサブ3もクリアと
出来過ぎの結果を得ることができました。
それもあり、今回も強行出場すればおそらく
走っているうちにそこまで痛みは気にならなくなって
たぶん完走できるだろうなと、思ったよりタイムもいいだろうなと
そんな自信は正直ありました。
つまり「出れば走り切れてしまう」のです。
これは不遜ではなくて、私の拙いところなのですが
でたら最後、足が動く限りはDNFという選択が取れないと思いました。
中には「ダメだったら途中で辞めればいいんだからとりあえず行って走ればいいじゃん
と思われる方もいらっしゃると思います。
でも、私の「悪い意味での諦めの悪さ」がそれをさせてくれないのです。
結局、リタイアという選択が無い前提で、悩み抜いた末に次の理由でDNSすることにしたのでした。

Tシャツだけが手元もあるのも
なかなか辛い・・・
DNSの決め手
2025年後半の立て続けのレースに万全を期す
2025年6月末現在で、私が出場を決めているレースは
- 北海道マラソン(8/31)
- ニセコマラソンフェスティバル(9/21)
- 札幌マラソン(10/5)
の3つです。さらに10月後半や11月にもできればレース出たいなと思っています。
これらのレースの直前に毎回「痛いけど出る?でない?」と悩みながら過ごすの?
と自問自答した結果「そんなのは嫌だ!」と思いました。
今回のようなことを繰り返すくらいなら「治るまで休む」を実践しようと思ったんです。
そもそも走る目的ってなんだ
あくまで個人的な考え方になりますが
私にとってレースはランニングを楽しむ中での目的の一つにすぎません。
記録を追い求めだすと、ついついレースが主役みたいになっていきますが
ふと冷静になって
レースのためだけにランニングを、ひいては生活の大部分を危機に晒すのは違うんじゃ無いか
そう思ったんです。
怪我を治して、痛みも軽快して楽しく汗をかきながら
未踏破の領域(記録面でも、場所的な意味でも)を目指していく
これこそが、私の走る道であります。
自分の身体をじっくり見直したい
ここまでトントン拍子に記録を伸ばしてきた背景には
もともと備わっていた筋力や心肺機能があるのかなと
自己分析をしていたわけですが
その反面、極端な身体の硬さや、体幹の弱さ、左右の筋力差など
自分が抱える問題点は見て見ぬふりをしてここまで走ってきました。
今回の怪我は、それらのケアをせずにオーバーワークに走ったことが
最大の要因だろうと思っています。
今回のDNSを良いきっかけとして
一時ランニングから思い切って離れて
これらの問題点に基本から向き合う
そんな時期を作るのもいいだろうと考えました。
「目指せ、怪我の巧妙!」であります。
今後の予定
7月はラン全休で筋トレ。
今日から「北海道マラソンで復活するランナー」を名乗ることにします(笑)。
進捗は日記として適宜展開させていただければと思っています。
まずは7月、ランニングシューズは1ヶ月履かないで、地味なトレーニングを徹底します。
日々のトレーニングはジムで柔軟と体幹を中心にじっくりやり
心肺機能の維持はエアロバイクと水泳を取り入れていくつもりです。
バイクとスイム。。。お分かりですね。
そう、ちゃっかりトライアスロンの基礎づくりも一緒にやっちゃう魂胆です(笑)
トライアスロンはお金がかかりすぎるので、来年できるかどうか微妙ですが
将来的にはロングディスタンスまでクリアしたいと思っているので
ここらで基礎は身につけてしまいたいです。
ランニングは8月初頭から再開できれば十分。
そんなつもりでじっくり取り組んでいきます。
怪我もマラソンの一部。マラソンも人生の一部。楽しんでいこう。
先輩ランナーの皆さんの振る舞いを見ていると
多少の怪我には動じず、強靭なメンタルを備えていらっしゃるように思います。
私も初心者のころ、小さな怪我であたふたしていましたが
それらを克服していくにつれて
「この怪我は、これだけ気をつければ走っても大丈夫」
「こうしたら痛めるから、ここをケアしておこう」
など、先が見えるようになって、どっしり構えていけるようになりました。
これって人生にも通じることなんですよね。
困難は人生につきもので、一部。
それを経験することでどんどん逞しく成長していけるんだと思います。
今はなかなかしんどいし、人生初のDNSは残念で仕方ないですが
それすらも楽しんでいきたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。