【2026.04.19】チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン体験記(移動〜スタート編)

出走回想録

初ウルトラにして120km、そして練習不足のプレッシャー

昨年のサロマ湖ウルトラマラソンをケガのためDNSしたことで、ウルトラマラソンへの渇望は日々募る一方。
ついに、次回まで一年も待てなくなり、サロマ湖よりも早い富士五湖のウルトラマラソンにエントリーをしてしまうのだった(今思えば、サロマ湖ウルトラマラソンは6月末なので、二か月と少ししか変わらないのだが)。
しかも、出場種目も、100キロではなく、最長の120キロを選択。「1番キツい種目を選ばなければ意味がない」という私のよくわからない理論が発動し、この無謀な挑戦がここに始まった。

近づく大会、募る不安

かくして大会にエントリーを済ませた訳だが、ウルトラマラソン向けの練習はこれと言ってせずに、年を跨いでしまう。そもそもだが、私はLSDが苦手だ。少なくとも、フルマラソンやハーフマラソンに向けた練習で必要以上にゆっくりと走る強い価値を感じないのである。ここでLSDの是非について語りだすと、テーマが変わってしまうので、それは別の機会にするとして、とにかく、私はLSDをしない。長い距離を走る時は、フルマラソンペース±10秒くらいのジョグとなるのが基本だ。

しかし、ウルトラマラソンは(当たり前だが)フルマラソンより長い。いつもの練習のペースでは絶対に持たないのである。というわけで「LSDやらないと」と思い、走り始めるのだが、走っているうちにペースは上がり、結局ジョギングと変わらないペースにまで上がってしまいを繰り返し、まともにLSDをしないまま年を越してしまった。

冬になると、ご存じのとおり札幌は一面銀世界、ロードは雪と氷に覆われる。こうなると、本番を想定したロードの練習ができる場所は皆無である。雪上ランでの距離練習や、つどーむでの屋内ランはもちろん実施したが、アスファルトを掴む感触は得られないし、傾斜も無い。

春になり、やっと雪が解けたのは3月も暮れに入ってから。大会まで1か月を切り、慌てて距離走を行うも「LSD嫌い病」が発動し、最終的に51キロのただのジョグが最長の練習距離で、本番を迎えることになった。

以上の通り、私はただでさえ無謀な初ウルトラ120キロのチャレンジに、質量ともに圧倒的に足りない練習量で挑むことになったのである。

移動は千歳→羽田→富士吉田

今回は私にとって初めてのマラソン遠征。

勝手がよくわからないところも多く、関東に土地勘も全く無いため、素直に公式が用意したツアーで移動と宿泊を賄うことにした。これは結果としてとても良い選択だったと思う。どのスタッフの方も、愛想よく、テキパキ丁寧で、全くストレスを感じなかった。走ることに集中するためにも、今後も遠征の機会があればこういったパッケージは積極的に利用していきたい。とはいえ、遠征費は少しでも抑えたいという事情もあり、宿泊はキャビン型?のカプセルホテルを選択。今回は「富士急ハイランドキャビンアンドステートメント」にお世話になった。

新千歳から羽田にフライトし、その後京急で新宿へ。若干集合場所に迷いつつ、バス乗り場に到着。名簿の確認をしてバスに乗り込む。現地まで2時間半程度のバス旅だが、途中での休憩はなし。バスにもトイレが設置されていないため、乗車直前の用たしは必須のように思えた(それでも若干不安だった)

東京→富士間は宿泊先に関係なく先着者からバスに乗り込み、富士急ハイランドの駐車場に一度集合、そこでしばし待ち、各宿泊施設毎のバスに乗り換える流れ、ここでも待ち時間も20分程度で、ストレスに感じるほどのものでもなかった。むしろ、他の参加者の様子なども見られて、いよいよだなと感じたのをよく覚えている。

カプセルホテルはひとり旅の時などによく利用しているが、過去利用した中でも1.2を争うくらい、綺麗で快適なホテルで、接客も素晴らしかった。

朝1時から始動の非日常

チェックインがおよそ16時30分。早々に食事とシャワーを済ませ、翌日の準備に取り掛かる。
何せ120キロの部は朝4時スタートで会場へのシャトルバスは2時半に出るという(3時半にも出るらしいが、それだと120キロのスタートには間に合わない)。一刻の猶予もない。ウェアやシューズ、補給食などのチェックをして、早々に寝床へ。

レースの前はあまりよく眠れないのだが、今回も案の定、全然寝付けず、眠りに落ちたのはおそらく21時頃。しかも12時半には目覚めたので3時間半の睡眠ということになる。ただ、これは今に始まった事ではないし、あまり睡眠不足がレースに影響したと感じたこともないので気にしない。黙々と準備を進める。
周りのカプセルをみると、それなりの数の参加者がすでに活動を開始している。おそらく120キロないしは100キロの部の出場者であろうが、時刻は子の刻、午前一時である。この時間に「もそもそ」とイケオジランナー様方(カプセルルームは男女別だ)が活動し始める様はなかなかに異様だった。

バスで会場へ

2時半。BUMP OF CHICKENの「天体観測」の少年たちが天体観測始めた時間も多分今くらいだな、などと考えながらバスに乗り込み、一路会場「富士山麓公園」へ。まだ外は真っ暗闇だが、会場に近くなるにつれ、自家用車の大渋滞が蛍の灯りのように連なる。これもまた非日常である。狭い道に突如生じたこの蛍の長蛇の合間を、バスはスイスイと駆け抜けていく。時間に間に合うのだろうかという乗客の不安をよそに、時間通りに会場へ送り届けるのは、ドライバーの卓越した技術と、各スタッフの素晴らしい連携のおかげだ。

会場到着、ついにスタートラインへ

会場に到着して午前3時。ホテルでウェアもしっかり着用して、上着を脱ぐだけの状態にしていたので、更衣室に行く必要はなかったのだが、行くのが当たり前の雰囲気だったので流されて更衣室へ。男子更衣室は富士山麓公園内の体育館に設置されていた。

会場にはすでに給水や補給食の配布テントが設営されている。
レース前飲むと良いアミノバイタルのサブ裏面とも配布されていた。

いそいそと準備を進める「フリ」をしてから、頃合いをみて荷物預け場所へ。あらかじめ渡されていた荷物用のタグをつけた荷物を、指定の荷物置き場に設置。いよいよスタート地点へ。富士五湖ウルトラマラソンのスタートラインは、公園内にあるトラックに設けられている。

スタート地点。ゴールも同じゲート。
果たしてここに帰ってくることができるのか。

富士五湖マラソンは一般の部とは別にアンダー25の部というのが設けられていて、男女それぞれが個別に表彰される。確かに今回気づいたのだが、ウルトラマラソンはフルマラソンより参加者の年齢層が高い気がする。若者の参加を促進する意図があるのかもしれない。というわけで、スタート前にアンダー25の選手たちが集合し、インタビューや記念撮影などを行った後、120キロの部のウェーブ1(私もこの集団の一員だ)がスタートラインに集結。

午前4時ジャスト、号砲と共に完走率50%の超過酷なレースが幕を開けるのだった。

長くなってしまったので、レース中の記録はまた次回。

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