【2026.04.19】チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン出場記 レース編

出走回想録

初ウルトラマラソン挑戦の富士五湖ウルトラマラソン2026の出場記録。
今回はスタートからゴールまで、そして総括です。

今回のレースの目標

今回出場するにあたって、最初に悩んだのが
「どのような目標を立てるべきか」であった。
まず初めてに念頭に置いたのは

ということだった。
昨年の出場者の方のYOU TUBE動画などをみても
フルマラソンの実力者がことごとくウルトラでは苦しいレース展開を余儀なくされているし
逆にウルトラマラソンの経験豊富なベテランランナーの方は
その経験に裏打ちされた巧みな走り(走術とでもいうべきか)でゴールまで余裕を持ってたどりついているようにみえた。
ここから、上記を肝に銘じて目標を立てることにした。

そのうえで、初ウルトラということもあり

この優先順位を設定した。
タイムの目標は別になくてもいいと思うが、私の考えは
出るからには数値目標を立てて、そこに向けて突き進みたい
という思いがあるため、楽しむこと、感想することを主眼にしつつも
あわよくばタイムも狙っていくというスタンスで挑むことにしたのである。

スタート〜45km

午前四時の号砲と共にスタートラインに群がるランナーたちが一斉に飛び出す。
私のスタート位置はスタートラインから2列目、かなり前の方に陣取った。
はやる気持ちを抑えきれず、先頭集団の数メートル後方についていく。

スタート地点のトラックを2周し、公園内へ、そして公道へと出発。
この時点で手元のGarminのペースで4:30/km。

序盤からこのペースで飛ばして良い訳がない。
それはわかっているのだが、周りのランナーがこのペースであることと、下り基調のため
なかなか速度がおさまらないどころか、どんどん増していく。
一時はキロ4分切りの暴走ペースに。
一回立ち止まってクールダウンすべきか迷っているところで、赤信号で停止。助かった。

これはウルトラマラソンならではだと思うが、赤信号の場合に信号待ちがあり、
さらに厳格な交通規制がされないので、傍を車が普通に行き交う。

後半脚が終わった後に停止からの再起動するのが個人的にとても辛いので、信号で強制的に止められるのはなかなかに厳しいなと思った。

その後も結局4分50秒前後がベースになってしまい、結局そのまま序盤42.195キロをサブ3.5以上で「気持ちよく」走ってしまうのだった。

45〜60km

この辺りで、後からスタートした62キロ、80キロの部のランナーの皆さんと合流。
後ろからどんどん追い越すような形になるが、その時にたくさんの応援の声をいただく。

ウルトラマラソンはフルマラソンと違い、沿道からの声援はあまり多くは無い。
その分、一緒に走っているランナーからの声はとても励みになった。

このエリアは極端な下り傾斜が続くこともあり、
スイスイと進む。
「お、これは12時間以内とはいわず、10時間ちょいくらいでゴールできちゃったりしてね」
などと、とんだ「取らぬ狸の皮算用」状態になりながら、タイムの計算などして走っていた。

この後、地獄が待ち受けているとも知らずに。

65〜100km

河口湖を経て、レースの舞台は精進湖エリアへ。
この辺から、脚がぐんと重くなる。息も苦しい。

序盤からのオーバーペースが効いてきた感じだ。

なのだが、過ぎてしまったものは仕方がない
今残っている体力と武器を駆使して戦うしかないのだ。
ここで私がとった作戦は

と言って、知らないランナーの方でちょうど良さそうなペースの方を見つけて
勝手に付いていくというマラソンじゃなかったらストーカー扱いされそうな作戦である。
幸い、62km、80kmのランナーの方々が周りにたくさんいるので
これまでのマイペースよりややゆっくり目の方の少し後ろにつき、呼吸を整える。

また、このあたりから
お腹がグーグー言い始める。これはランナーが恐怖する「ハンガーノック」の兆候だ
これは、、、まずい!
何か口に入れなければ早晩潰れてしまうのだが、
もうあまりガッチリしたものを咀嚼する元気もない。困った。。。。
そんな時たどり着いたエイドで目にしたもの、それは、、、

そう、富士五湖エイド名物の一つとしてよく動画でも拝見していた
あの噂のエクレアが目の前に!
70km、精進湖のエイドにて。
ふわふわした生地と、あまーいカスタードクリームは
披露した胃にもすんなり受け入れられ、かつ、最短距離で糖をエネルギーに変換。
その後数キロはこのエクレアパワーでペースを戻すことができた。

70km地点エイドのミニエクレア。
人生でたべたエクレアで一番美味しかった。
今回のMVA(最優秀エイド)です。

余談だが、エクレアはフランス語で「稲妻」意味するそう。
これは初めて食べた方があまりのおいしさに稲妻が走ったような感覚に襲われたから(諸説あり)だそうだが、この時の私は、初めてエクレアを食べたフランス人以上に稲妻くらい状態だった。

他にエイドの給食で名物的なものだと
西湖のエイドにある「吉田のうどん」があるのだが、
これはもう胃がキツくなっている時に食べる割にコシがかなり強い茹で加減になっており
かなりきつかった。普通の時に食べたら大変美味しくいただけたに違いないのだが。。。。

エクレアパワーも75kmには尽きてしまい、残りまだ45km。
脚は今にも止まりそうだ。気持ちで乗り切るには長すぎる距離。

残りのレース展開を冷静に考えた末、私は二つの決断をした。

一つ、計画的に歩行をすること
一つ、消化しやすい糖分を積極的に摂ること

である。歩行を取り入れるのは私にとって苦渋の決断だった。
なにしろ、目標を一つ断念することになるのだから。
だが、ゴールには換えられないと思った。だから決断した。

そして、先ほどの「エクレアライトニング事件」から学んだ
糖分の偉大さを最大限に生かすべく


を積極的に摂取していった。
特に重宝したのは、コーラ、ゼリー、グミの3つだ。
いずれもそれ自体が水っぽいので咀嚼がほぼいらないし
ブドウ糖なので吸収も早い、これらには本当にお世話になった。

そして、いよいよ伝家の宝刀「カフェインジェル」を飲む時がきた
そう、カフェイン200mg配合の冴のやつである。
これを最大限に生かすために、1週間前からカフェインを絶っているのである。
厳密にはコーラにカフェインが含まれているので、実際はフライングで少しとってしまっているのだが
そんな細かいことを気にしている場合ではない。
90km地点で投入した。

やはりカフェインの力は偉大で
その後92km地点くらいから一気に疲労感、足の痛みが和らぎ、身体が軽くなる。
そのまま100kmまではキロ5分ペースまで戻すという脅威の回復をみせたのである。

100km〜ゴールまで

100kmを過ぎると、カフェインの効果もすっかりなくなり
先ほど前をさらに超える疲労感と足の痛みに襲われる。
持参した補給食は底をついた。
もう自分でどうにかできるのは精神力だけである。

周りのランナーの方々も皆一様に辛そうだ。
同じ120kmのランナーはここまでくると皆同志で
太ももを叩いて攣った足をなんとか前に出そうとする方
声をあげてなんとか気持ちを奮い立たせようとする方様々だ。
気持ちは痛いほどよくわかる。
「もうやめてしまいたい」
なんて、60キロくらいからずっと思っていた。
今も数秒単位で
「リタイアしてしまおう」と「もう少しだ、なんとか成し遂げよう」の気持ちが入れ替わる。
そんな状態でただただ足を前にだす。

そしてたどり着いた115km。

120km中の最大の難所がここにある。

115km~118kmまでは一貫して上り坂、それもかなりの傾斜である。

116km中盤まではゆっくりながらもなんとか走って距離を稼いでいたが
ついに117kmを過ぎたところで脚がとまり、俯きながら下を向いてしまう。

この時点で制限時間までまだ3時間以上あるので
仮に残り全部を歩いても、ゴールはできる。
ただ、目標の12時間にはおそらく届かない。

そんな状態で、力強いステップが踏めずにいた。

そんな時、後ろからやってきた女性のランナーの方が

と声をかけてくださった。
(言葉は違ったかもしれないけど、私はそう受け取った)

「頑張る!!!」

私は、それだけ応えると、再びランにステップを入り換えた。

程なくして地獄の上り坂はおわり、
緩やかな下りで残り2km。

最後はスタート地点の富士山麓公園のトラックに舞い戻り
暖かい声援のもと、ゴールテープを切ったのだった。

レースを終えて

タイムは11時間50分29秒、順位は39位だった。
途中歩いたのは悔いが残るものの、総じてよくやったと自己評価している。
これを書いている今は4月21日で二日経過しているが
ようやく筋肉痛のピークが過ぎ、脚に重大な怪我もなさそうでほっとしているところである。
レース後、幸いにも予定の時間に走り終えることができたので
更衣室で長めの休憩をとり、帰りのバスに乗って新宿に帰還、この日は東京に宿をとっており
そこで宿泊して翌日札幌への帰還となった。

最初から目標タイムを越えられたのは
これ以上ない達成感を生んでくれた。

今回のレース内容を振り返ってみると
やはりペース配分が極めて重要であるということを痛感したレースであった。
ランニングにおいてこのペース配分というのは
距離が長くなればなるほど大事になるという確信が得られた。
ウルトラマラソンにはごまかしは通用しない
どれだけ自分の身体を知り尽くしているかが、成功の秘訣だと思った。

実は次のウルトラマラソンはすでにエントリー済みで
6月28日のサロマ湖ウルトラマラソンにチャレンジする。

今回の経験を踏まえて、内容も結果も、今回を超えるレースにしたいと思っている。

次回以降参加を検討する方へ

このブログを読んでくださっている方で
もし次回以降の富士五湖ウルトラマラソン出場を考えている方がいた時に
参考になるかもしれない情報を挙げておこうと思う。

  • 必携品にライトがあるが、周りをみると持っている人の方が少数派(私はルールに従う派なので所持)
  • 終わった後に会場でシャワーを浴びることはできない
  • 更衣室にゴミ箱が見当たらなかった
  • スタート前はかなり寒いので使い捨てのビニールのポンチョなどを用意した方がいい
  • シューズはクッション性よりも安定性を重視したほうがいい
  • 特に120kmは序盤一人ぼっちランになることが多い、道が合っているのか不安になるので、前半30kmくらいだけでも地図を頭に入れておいた方がいい(私はかなり不安になった)

他に何か質問があれば、ご気軽に問い合わせフォームからご連絡ください。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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