on Cloudmonster 3 Hyper ファーストインプレッション

シューズレビュー

on Cludmonster 3 Hyper を購入したので
購入に至った背景や、購入後、少し使用しての感想をお知らせします。
先に結論を言ってしまいますが
全ランナーにおすすめできるスーパーシューズで
コスパ以外の弱点が見当たらない出来となっております。
今回は、その理由を、購入に至った背景から詳しくご説明します。

箱からお目見え。
ランナーなら誰でも気持ちが高揚する瞬間。

きっかけはサロマウルトラに向けたギア探し

ガイド(安定性)の重要さを再認識

2026年4月に富士五湖のウルトラマラソン120kmに出場してきましたが
感想してみて感じたのが
普段のジョグや、フルマラソンと比較して
よりシューズの安定感が必要
ということでした。

100km超の道のりともなると、中盤から終盤は体力も底をつき
足元への注意力が散漫になりがち。
さらにウルトラマラソンは不整地を走ることもそれなりにあり、転倒のリスクもあります。
実際に富士五湖でも2回ほど、足首を外に捻りました(大事には至らなかったのが幸い)。

今までロードのランニングシューズではあまり安定性を意識してこず
超初心者の方が選ぶシューズくらいの位置付けだったのですが
今回の経験を経て、安定性に意識を向けることになったのです。

とはいえ、タイムも狙いたい(欲張り)

私は6月28日のサロマウルトラで、9時間切りを狙っています。
富士五湖120kmの100km地点で9時間28分だったので、頑張ればいけると思っています。
というわけで、感想狙いならまだしも、タイムを出すためには
シューズにも安定性だけではなく、軽さ、フィット感、反発力を求めたい。
そんな私のわがままを叶えてくれるスーパーシューズはないものか

そう思っていました。

候補に上がっては消えていった他のシューズたち

ここで、本筋からは外れるものの
候補として購入を検討したが、試し履きしてやめたシューズたちを簡単にご紹介

  • 【Adidas】Adizero Evo SL
    • 反発性は説明不要、価格も2万切りで悪くない
    • 今回の選定の肝である安定性が非常に悪い。土踏まずの箇所がだいぶ抉れていて、外に捻るリスクが高そう
  • 【HOKA】クリフトン10 & マッハ7
    • 安定性、クッション◎、耐久性も高そう
    • 唯一無二の強みに欠ける。クリフトンはペガサス、マッハはペガサスプラスで事足りる印象

このように、色々と履いていく中でなかなかこれといった一足に出会えず
手持ちのCloudmonster(初代)とHOKAのBONDI9を途中で履き替えて挑もうかなと
考えたいたところでした。

on Cloudmonster3Hyper との出会い

走る楽しさを教えてくれたon、そしてcloudmonster

話は少し遡りますが
on、そしてCloudmonsterといれば、私がランニングにどっぷりハマるきっかけとなった
思い入れのあるシューズでして
おしゃれでありながら、機能性にも優れていて、履いて走っていると
洗練されたランナーになった気持ちにさせてくれるシューズで
フルマラソンでも2回履きましたし
初代は使い古して、同じ色で2足目を購入し、今も使っています。

好きだったからこそのon離れ、、、

ランニングを始めた頃はこのような事情からonが大好きだった私ですが
ここ1,2年、アジアでのon人気が爆発した影響もあってか
最近のonはラインナップが乱立し、各シューズ間の棲み分けができていない印象で
守備範囲が被っているシューズも多いので、ちょっと微妙なメーカーになってきていました。
また、テンポアップシューズとして愛用していた「CloudFlow4」の後継の5が
全然履きごこちが違うシューズになっており、個人的にがっかりしたのもあって

もうonは買わないかもな・・・・

くらいに思っていました。

onが力に力を入れた「3」リリース

そんな中、onの超有名シューズ「Cloudmonster」シリーズの最新作「Cloudmonster3」がリリースされました。

Cloudmonster3はシリーズ展開されており

  • 史上初の3層構造CloudTecを採用した Cloudmonster3
  • CloudmonsterHyperの後継となる Cloudmonster3Hyper
  • LightSpray技術採用の紐なしモデル LightSpray Cloudmonster 3 Hyper

この他、コラボモデルやWideモデルなども発売されています。

最初に情報を見た時は3層構造のCloudmonster3が気になっていたのです。
ただ、今持ってる初代Cloudmonsterがまだまだ使えて、用途が被りそうだったので
見送ろうと思ったところに、今回購入したCloudmonster3Hyperが現れました。

気づいた時にはオンラインも実店舗も売り切れ続出でしたが
運良く自分のサイズで希望の色が一足だけ入荷しており、即ゲットしました。

反発最強!クッションと安定性も申し分なし!

反発力は全ランニングシューズの中でもトップクラス

見えにくいが、しっかりと「HELION HF」の刻印が

Cloudmonster3Hyper最大の特徴は
onの最高反発素材”HELION HF”がふんだんに使われていることにあります。
このカラーリングだと
インソールとアウトソールのCloudTecの間にはされまれた白い部分がそれです。
フルレングスでかなりの量が使われていることがわかります。

また、無印のモンスター3にあって、ハイパーにない大きな特徴が一つあります。
それは
ノープレート
ということです。
無印の方にはTPU素材のプレートが搭載されておりますが、Hyperにはそれがありません。
え?プレートってあった方がいいんじゃないの?
と思ってしまいそうですよね。私もそうでした。
しかも高反発素材使ってるのに、プレートが入ってなかったら、
推進力の方向がブレでダメそうじゃない?
そんな疑問も持っていました。

ところが、そんな懸念は、一回履いて即刻吹き飛ぶことになるのでした。

初代モンスターとの比較あれこれ

Cloudmonster2シリーズを挟んではおりますが
所有するCloudmonster初代と、様々な角度から比較をしてみました。

左がCloudmonster3Hyper、右が初代。
こうしてみてみると、似て非なる作りになっていることがよくわかります。

アッパーとシュータン部分
アッパーは見た目では違いがわかりませんが、触れた感じはより通気性が良さそうな感じがしました。
シュータンは素材が変わり、初代がアッパーとほぼ同じであるのに対し、3Hyperはよりやわらかく、フィット感が増した印象。

シューレースは特に違いは感じませんでした。

ヒールカップ部を比較。
初代の1足目はここから破けてきました。(写真は2足目)
onのシューズにとってヒールカップは泣きどころです。
3Hyperは初代よりさらに肉厚なヒールになっていますので、フィット感は増しそうですが、耐久性がどの程度あるのかは気になるところですね。

アウトソールを比較。
ラバーの配置は両者ほぼ同じ。
ただ、初代は踵から1列手前の内側にラバーがないのに対し、ハイパーはしっかり貼られています。
一方で、ラバーはHyperの方が格子常になっていて、ラバーがない箇所があるのが、耐久性にどの程度影響するのか気になるところ。

あとは次踏まずのくびれがHyperの方がやや締まっていますが、安定性に大きく影響するレベルではないかなと思っています。

ジョギングで走ってみての感想

早速ジョギングで5キロほど走ってみる。
見た目がおしゃれなのが嬉しすぎる。

まだ5kmのジョグで使っただけですが
ウルトラマラソンシューズの最適解
と確信しています。

というもの、反発力がありつつも、必要十分なクッション性と安定性が担保されており
それでいて軽いからです。

クラウドモンスターシリーズに一貫している
転がるように足がスイスイ前に出ていく感じはより洗練されております。

最高に感動した、ここでしか味わえない足裏感

私がランニングにおいて重視しているポイントのひとつに
”足裏感”とでもいうような”地面と足の間に存在する何か”の感じ方があります。

例えばvivobarefootのような極薄ベアフットシューズであれば地面をダイレクトに感じられ
NIKE ペガサスシリーズであれば接地感はありつつも、足を守る最低限のクッションはある
HOKA BONDIであれば、MAXクッションによって地面からの衝撃はほぼリセットし、地面をあえて感じない走りができる

こんな感じで、その時の自分のコンディションやモチベーションでシューズを使い分けています。

そして、私の中でCloudmonster(初代)は
地面の衝撃をCloudTecが吸収し、プレートを通じて欲しい推進力に換えてくれるシューズでした。
これにより地面の形状を多少無視して、前に転がるような感じを生み出していると解釈しています。
その反面、分厚いソールの割に足裏に物質感、つまり硬さを感じるシューズでもありました。
「硬い」というのは決して悪いことではなくて、足が生み出す力を伝えやすい利点もありますが
殊に長距離のランでは硬さが足へのダメージに直結します。

ところが、今回Cloudmonster3Hyperを履いて、驚きました。
ライド感は変わらない、いやむしろより転がる感じがありつつも
上記のような「硬い」感じが皆無なのです。

いや、硬い感じがないのはわかります、プレートが無いんですから。
でもじゃあなんで前に転がってく感じが生み出せるのさ?ということです。

どこにも触れられてない、Cloudmonster3Hyperの真の秘密がここにあります。
それは、CloudTecの形状自体が推進力の源になっている
と私は考えています。

左が3ハイパー、右が無印3です。
無印の方がほぼ地面と並行に並んでいるのに対し
ハイパーの方はCloudTecが前方に下り傾斜になっているのがお分かりいただけるでしょうか。

無印の方は中に入っているプレートで推進の方向をコントロールしているのに対し
HyperはCloudTecの並びによって推進方向を決定しているのではと、私は踏んでおります。

この仕組みより、走っている時に足に伝わるの感触が
物質的な硬さから、よりナチュラルな硬さに変化したと感じました。
まだ長距離ランに実際に使っていないので、断定はできませんが
おそらく前述の長距離ラン時のダメージはこれにより大きく改善されるのではと期待しています。

また、プレート不採用による軽量化も見逃せないポイントです。
いかなる場合も軽さは正義だと思っています。
100kmのマラソンは大体9万歩くらい足を動かします。
そう考えると、1グラムでも軽い方がいいですよね。

メンズ27.5cmの片足の重さ。
1cmあたり10グラムといったところでしょうか?

勝手にペースが上がっていく。ウルトラでは暴走が一番の懸念

実際にジョギングで使ってみたところ
まあ脚が回る回る。
ゆったりジョグのつもりだったので、1km5分ペースくらいを考えていたのですが
あれよあれよというまに4分/kmを超えてしまい
平均でも4:04/kmという結果に。

HELION HFが生み出す反発力を、CloudTecが適切なベクトルに持っていくことで
とことんまで脚が転がっていくライド感が生み出されている
というのがこのスピードの要因かなと思っています。
正直、このシューズでフルマラソンPBも狙えます。
それくらいポテンシャルが高いシューズだと思います。
アディダスのEVO SLなどを見ていても思いますが
徐々にノンカーボンプレートのレーシングシューズの流れがきていると
感じています。私だけですかね?

さて、いくらなんでもウルトラマラソンではこのペースで走るわけにはいかないので
常にゆっくり走ることを念頭におく必要がありそうです。

とはいえ、意識しなくても想定以上のスピードが出るのは
少ないエネルギーで長い距離を走れることにもなりますので
強力な相棒を手に入れたと思っています。

ゆったりジョグで試走するつもりが
通常のジョグペースをはるかに上回るペースに。
自制心を持つことが一番の課題になりそうです。

唯一最大の弱点は、、、、お値段、、、、

お値段は2,7500円(税込、2026年5月現在)。
高いです。。。。レーシングシューズ級。
最高級フォームを使っているってものありますけど
一般庶民には普段からバンバン履けるシューズではないですね。
しかもこの手のシューズはなかなかディスカウントもされません。。。
大事に使います。

これで耐久性が半端なくて1000km履けるとかならいいんでしょうけど
onは比較的耐久性低めの印象もありますし、高反発フォームは摩耗も早いので
どの程度性能が維持できるのかは気になるところ。

今の所の予想ですが、
最高のパフォーマンスを発揮できるのは300kmくらいで
そのあとは、履けるけども性能は落ちていくって感じかなと思ってます。

フルマラソンのタイム狙いにもOKの万能シューズ。おすすめです。

というわけで、on Cloudmonster3 Hyperの第一印象レビューをお届けしました。
今後距離走やウルトラマラソン本番にも使っていく予定ですので
使い込んでの印象や、耐久性についても、ご紹介できればと思っています。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

左右でインソールのデザインまで違う。
こういう芸の細かさも、onのいいところですね。

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